【危険】床下の湿気・カビ臭、実はシロアリを呼ぶサイン?

「カビ臭い」「床がジメジメする」「不快な虫が出る」…もしかしたら、その原因は床下かもしれません。
実はその床下の湿気やカビ臭が、「シロアリ」を自宅に呼び寄せる危険なサインになっている可能性も高いのです。
多くの戸建て住宅で起きがちな湿気やカビの問題。
不快なだけでなく、健康への影響や、家の劣化にもつながることはご存知かもしれません。
この記事では、あなたの家が抱える床下の湿気・カビの問題が、どのようにシロアリ被害へと繋がるのか、そのメカニズムを徹底解説します。
そして、ご自身でできるチェック方法から、湿気・カビ・シロアリをまとめて解決する効果的な対策、さらに費用相場まで、知りたい情報をすべてお伝えします。
健康で快適、そして安全な住まいを長く続けるために、今すぐ床下の「危険サイン」を見極め、対策を始めましょう。
あなたの家は大丈夫?床下の湿気・カビが引き起こす問題
毎日感じる不快なカビ臭やジメジメ:健康への影響は?
自宅で「なんとなくカビ臭い」「床がジメジメする」と感じていませんか?
そのカビ臭やジメジメは、単なる不快感に留まらず、健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
床下から上がってくる湿気は、目に見えないカビやダニの温床となります。
これらのアレルゲンを吸い込むことで、アレルギー性鼻炎、喘息、皮膚炎などの症状が悪化したり、引き起こされたりすることがあります。
また、免疫力が低下しているお子さんや高齢者にとっては、より深刻な健康問題に繋がるリスクも無視できません。
快適な住まいであるはずが、健康を害する原因となってしまっては大変です。
床下の湿気が招く建物の劣化:異臭や木材の腐朽
床下の湿気は、私たちの健康だけでなく、大切な家そのものにも深刻なダメージを与えます。
床下は普段目にすることのない場所ですが、ここに湿気がこもると、まず木材が湿気を吸い込み、腐りやすくなります。
木材が腐朽すると、強度を失い、床のきしみや、家全体の歪みの原因にもなりかねません。
また、腐朽した木材やカビは、不快な異臭(カビ臭、土臭さ)を発生させ、それが床材の隙間などを通じて室内にも漂ってきます。
この異臭は、住宅の資産価値を低下させる要因にもなります。
さらに、建物の基礎部分や構造材の劣化は、将来的に高額な修繕費用を招くことにも繋がります。
床下の湿気やカビ臭は見過ごされがちだが最も危険なサイン:シロアリとの関連性
床下の湿気やカビ臭は、それ自体が問題であると同時に、実は「シロアリ」が潜んでいる、またはこれから現れる可能性を示す、最も危険なサインの一つです。
多くの方が、湿気対策とシロアリ対策は別物だと考えがちですが、これらは密接に関連しています。
シロアリは、暗く湿った環境と、湿気を帯びて柔らかくなった木材を非常に好みます。
床下が常にジメジメしていたり、カビが発生していたりする家は、シロアリにとってまさに「理想の住処」。
気づかないうちに、シロアリがあなたの家の基礎や構造材を食い荒らし、住宅の寿命を著しく縮めているかもしれません。
早めに対策を講じることが、家と家族を守る上で非常に重要なのです。
湿気・カビが「見えない敵シロアリ」を呼び寄せるメカニズム
シロアリが好む環境とは?湿気とカビが作る「理想の住処」
シロアリは、乾燥や光を嫌い、湿度の高い暗い場所を最も好んで生息します。
シロアリにとって湿気は、水分補給のためだけでなく、木材を柔らかくし、食害しやすくするための必須条件でもあります。
また、カビが生えた木材は、シロアリが消化しやすいように木材の組織が分解されている状態であるため、シロアリの主要な餌となります。
つまり、あなたの床下の湿気やカビは、シロアリにとって「最高のレストランとホテル」を同時に提供している状態と言えるのです。
シロアリの生態と湿気・腐朽木材への依存
シロアリは、木材に含まれるセルロースを栄養源としていますが、健全で乾燥した木材を直接食べることは苦手な種類もいます。
シロアリは、湿気によって柔らかくなった木材や、カビや腐朽菌によって分解が始まった木材を好んで食害します。
湿った木材はシロアリの水分源にもなり、彼らのコロニー(巣)が成長するために不可欠な環境を提供します。
シロアリは、活動できる湿度が高い環境では、体の表面が乾燥するのを防ぎ生存率が高まります。
このように、シロアリの生態は湿気に深く依存しており、湿気の多い場所ほど活発に活動し、繁殖しやすい傾向があります。
土台や木材の結露・カビがシロアリの温床になる理由
床下は外気との温度差や土壌からの湿気により、結露が発生しやすい場所です。
特に、冬場の温かい空気が冷たい基礎や土台に触れると結露し、木材を湿らせます。
この結露や、通気性の悪さから生じる湿気は、土台や大引(おおびき)、根太(ねだ)といった床下の主要な構造材にカビを発生させ、木材を腐朽させる原因となります。
カビが生えたり腐朽したりして弱くなった木材は、シロアリにとって非常に食害しやすくなります。
健全な木材よりもはるかに柔らかく、栄養分も摂取しやすくなるため、シロアリはこのような木材を優先的に狙い、あっという間に食い荒らしていきます。
したがって、床下の結露やカビは、直接的にシロアリを呼び込む「温床」となる、非常に危険なサインなのです。
水回りからの水漏れ・湿気侵入がシロアリを誘引する
住宅の中でも、特に水回りはシロアリ被害が起こりやすい「ホットスポット」です。
浴室・キッチン・トイレ・洗面所、それぞれのリスクと配管からの水漏れ
キッチン、お風呂、トイレ、洗面所といった水回りは、日常的に水を使用するため、水漏れや結露が発生しやすい場所です。
- 浴室: タイル目地の劣化、コーキングの剥がれ、排水口からの水漏れなどが床下の木材を恒常的に湿らせ、シロアリ被害の主要な発生源となりやすいです。
- キッチン: シンク下の配管からの水漏れ、食洗機からの水漏れ、床下の結露などがシロアリを強く誘引します。
- トイレ: 便器の接合部からのわずかな水漏れや、給排水管の結露などが床下を湿らせ、シロアリ被害につながることがあります。
- 洗面所: 洗面台の排水管からの水漏れや、洗濯機の設置場所の湿気などがリスクを高めます。
これらの場所でのわずかな水漏れでも、長期間放置されることで床下の広範囲なシロアリ被害に繋がるケースが少なくありません。
水漏れがシロアリ被害を加速させる悪循環
水漏れが発生すると、まず床下の木材が湿潤な状態になります。
この湿った木材はシロアリにとって最高の環境となり、シロアリの活動が活発化します。
シロアリが木材を食害することで、さらに木材内部に隙間や空洞を作り出し、これが水分の滞留を助長し、より一層の湿気を生み出します。
この悪循環により、木材の腐朽が加速し、シロアリがさらに繁殖しやすい環境が形成され、被害が急速に進行してしまうのです。
水漏れは、シロアリ被害を加速させる「引き金」となり得るため、早期発見と修理が不可欠です。
庭や外周の環境が湿気・シロアリのリスクを高める
住宅の周囲、特に庭や外周の環境も、床下の湿気やシロアリのリスクに大きく影響します。
庭木・植栽の接近やウッドデッキが招く湿気とシロアリ
自宅の周囲に植えられた庭木や植栽は、その根が基礎を傷つけたり、木材製の構造物がシロアリの侵入経路となったりすることがあります。
- 庭木や植栽: 建物の基礎に近接して植えられている場合、根が基礎コンクリートにひび割れを生じさせたり、わずかな隙間を作り出したりすることがあります。
また、植物が茂ることで基礎周りの風通しが悪くなり、湿気がこもりやすくなる二次的な問題も発生します。 - ウッドデッキや木製フェンス: 庭に設置されたウッドデッキや木製フェンスは、木製であり、多くの場合、地面に直接触れて設置されています。
地面と接する木材は常に土壌の湿気を吸いやすく、シロアリにとって格好の餌場であり、同時に住宅への侵入の足がかりとなります。
特に、ウッドデッキの下は日当たりが悪く、湿気がこもりやすいため、シロアリが活動しやすい理想的な環境となりやすい傾向があります。
地面に近い外壁・基礎の隙間から侵入する湿気と虫
建物の基礎部分や、地面に近い外壁には、見落としがちな隙間が存在することがあります。
例えば、基礎のわずかなひび割れ、配管の引き込み部分の隙間、外壁材の目地にあるシーリング材の劣化などが挙げられます。
これらの隙間から雨水が建物内部に浸入し、木材を湿らせてしまうと、そこがシロアリを強く誘引する場所となります。
また、シロアリ自体がこれらのわずかな隙間(0.5mm程度あれば侵入可能)から地中を伝って建物内部へと侵入し、構造材を食い荒らしていきます。外壁や基礎の定期的な点検と、隙間の早期補修が、湿気とシロアリの両方から家を守る上で非常に重要です。
あなたの家にも潜んでる?床下・基礎の危険サインをセルフチェック
床下の湿気やカビ臭に悩むあなたは、同時にシロアリの危険にさらされているかもしれません。
専門業者に依頼する前に、まずはご自身でできるセルフチェックで、床下や基礎の危険サインを見つけてみましょう。
自分でできる!床下の湿気・カビ・異臭チェックポイント
床下の問題は、室内の様々な異変として現れることがあります。
どこを見る?異臭、床のベタつき、壁紙のシミ、カビの発生箇所
- 異臭: 床下からカビ臭い、土臭い、あるいは何とも言えない異様な臭いが漂ってきませんか?
これは床下の湿気が原因でカビが発生しているか、木材が腐朽しているサインかもしれません。 - 床のベタつき・冷たさ: 特に梅雨時や夏場に、床の表面がジメジメとベタついたり、異常に冷たく感じたりする場合、床下からの湿気上昇が原因の可能性があります。
- 壁紙のシミ・剥がれ: 外壁に面した部屋の壁紙に、原因不明のシミや剥がれはありませんか?
床下の湿気が壁を伝って上がっているサインかもしれません。 - カビの発生箇所: 室内、特にクローゼットの奥や家具の裏側、窓の結露がひどい場所などで、異常にカビが発生していませんか?これは家全体の湿度が高い証拠であり、床下にもカビが蔓延している可能性があります。
- 押入れの荷物の湿気: 押入れやクローゼットの奥にしまってある衣類や布団が湿気ていたり、カビ臭くなったりすることも、床下からの湿気の影響を受けているサインです。
これらの症状を見つけたら、床下環境に問題がある可能性が高いです。
換気扇や調湿材の有無、機能状況の確認
ご自宅の床下環境を改善するための設備があるか、またそれが機能しているかを確認しましょう。
- 床下換気口: 床下の換気口が、きちんと開いているか、ゴミや土で塞がれていないかを確認しましょう。
また、換気口の数が適切か(建物の規模や形状に対して)も重要です。 - 床下換気扇: 床下換気扇が設置されている場合、それが正常に作動しているか確認しましょう。
音がしない、ホコリがたまっているなどの場合は、故障している可能性があります。 - 調湿材・防湿シート: 以前に床下に調湿材(炭、ゼオライトなど)や防湿シートが敷かれているかを確認しましょう。
これらが適切に機能しているか、破れていないかなどもチェックポイントです。
見過ごすと危険!シロアリの兆候を自分で見つける方法
湿気やカビの問題と同時に、シロアリの兆候もチェックすることが重要です。
蟻道(ぎどう):見つけたら要注意の土の筋
蟻道は、シロアリが光や乾燥、外敵から身を守るために作る土のトンネルです。
これを見つけたら、シロアリがそこにいる、またはいた証拠であり、注意が必要です。
- チェック場所: 基礎の外側や内側、束石(つかいし)、床下の木材表面、浴室や玄関の土間、建物の外壁の低い部分などを懐中電灯で照らしながら注意深く観察しましょう。
- 注意点: 蟻道を見つけても、むやみに壊さないでください。壊すとシロアリが別の場所に逃げ込み、被害が広がる可能性があります。
羽アリの発生や床のきしみ、木材の変色・穴のサイン
羽アリの発生や床のきしみ、木材の変色・穴のサインは被害を受ける・すでに受けている可能性が非常に高く、すぐにでも専門業者に点検を依頼しましょう。
- 羽アリの発生: 特に春から夏にかけて、家の中で小さな羽アリが大量に飛んでいるのを見かけたら、シロアリの巣が近くにあるサインです。
羽アリは光に集まる習性があるので、夜間に窓際などに集まっていないか確認しましょう。 - 床のきしみやフワフワ感: 床下の木材がシロアリに食害されて強度が低下すると、その上を歩いたときに床がギシギシと音を立てたり、部分的にフワフワと沈むような感触があったりします。
水回りの近くで発生しやすい兆候です。 - 木材の変色・穴: 柱や壁、家具などの木材の表面に、水濡れとは異なる黒っぽいシミや変色、鉛筆の芯のような小さな穴が開いていないか確認しましょう。
木材がスカスカになっている場合、叩くと空洞音がします。
ペット(特に猫)の行動からわかる床下の異変
人間が気づかない床下の異変に、ペットが気づくことがあります。特に嗅覚が鋭い猫の行動には注意を払いましょう。
普段行かない場所を気にしたり、特定の場所を避けるなど
猫などペットの行動から分かることもあります。
- 特定の場所を執拗に嗅ぐ・引っ掻く: 猫が床の一部や壁の低い部分を執拗に嗅いだり、普段しない場所を引っ掻こうとしたりする場合、その奥にシロアリや他の虫がいる可能性があります。
- 普段行かない場所へ行く: 猫が急に床下収納や点検口に興味を示したり、普段は入らないような狭い場所を覗き込もうとしたりする場合、床下で異変が起きているサインかもしれません。
- 特定の場所を避ける: 逆に、普段はくつろぐ場所だったのに、急にその場所を避けるようになった場合、床下から上がってくる異臭(シロアリの糞の臭いなど)や、不快な感覚を察知している可能性があります。
動物の行動が示す見えない脅威のサイン
ペットの行動は、人間の五感では気づきにくい床下の湿気やカビ、そしてシロアリの存在を示す「サイン」となることがあります。
動物の異常な行動を見かけたら、それは「見えない脅威」が潜んでいる可能性を示す警告と捉え、早めに床下や基礎の点検を検討しましょう。
湿気・カビ・シロアリをまとめて解決!効果的な対策方法
床下の湿気やカビ、そしてシロアリは、それぞれが独立した問題ではなく、密接に関連し合っています。
これらの問題を根本から解決するためには、個別に対処するのではなく、まとめて総合的な対策を講じることが重要です。
いますぐできる!自分で実践する基本的な湿気対策と予防
専門業者に依頼する前に、ご自身でできる基本的な湿気対策と予防を実践しましょう。
日常の換気徹底と水漏れチェックの習慣化
- 換気徹底: 室内は、窓を開けたり、換気扇を回したりして、こまめに換気しましょう。特に、入浴後や料理後は十分に換気を行い、浴室やキッチンのドアは閉めて、湿気が他の部屋に広がるのを防ぎましょう。床下換気口の周りに物を置かない、塞がれていないか定期的に確認し、風通しを確保することも重要です。
- 水漏れチェック: 浴室、キッチン、トイレ、洗面所などの水回りで、配管からの水漏れがないか、定期的に確認する習慣をつけましょう。シンク下や洗面台の下、トイレの裏側など、見えにくい場所も忘れずにチェックしてください。わずかな水漏れでも、放置すると床下の木材を湿らせ、シロアリを誘引する原因となります。
庭の整理整頓と排水改善による湿気リスク低減
お庭の手入れが行き届いていなかったり、水はけが悪いのは、湿気リスク増大やシロアリ発生・被害のリスクを高めます。
- 整理整頓: 庭に放置されている木材の廃材、古いダンボール、切り株などは、シロアリの餌場や隠れ家になります。
これらを定期的に撤去し、地面から離れた場所に保管しましょう。 - 排水改善: 庭の水はけが悪いと、雨水が建物基礎に溜まり、湿気がこもりやすくなります。
水たまりができやすい場所があれば、土壌改良(砂や砂利を混ぜる)や、U字溝の設置などで排水を改善しましょう。 - 庭木の管理: 庭木や植栽が建物の基礎に密着していると、風通しを悪くし湿気を招きます。
基礎から適切な距離を保つように剪定や配置を見直しましょう。
ホームセンターで買える防湿シートや換気グッズの活用法
本格的な工事の前に、ホームセンターで手軽に購入できるグッズで床下の湿気対策を試すことも可能です。
- 防湿シート: 床下の地面(土)が露出している場合、防湿シートを敷き詰めることで、地面からの湿気の上昇を大幅に抑えられます。
DIYで施工も可能ですが、隙間なく敷き詰めることが重要です。 - 床下調湿材: 炭やゼオライトを主成分とした床下調湿材は、湿気を吸収・放出する性質があり、床下の湿度を調整する効果が期待できます。
床下の広さに応じて適切な量を設置しましょう。 - 床下換気扇: 強制的に床下の空気を循環させることで、湿気対策に効果的です。
DIYで設置可能なタイプもありますが、電源工事が必要な場合や設置場所の選定には注意が必要です。
専門業者による徹底的な床下環境改善とシロアリ対策
自分でできる対策には限界があります。
床下の湿気・カビ・シロアリの問題を根本から解決し、長期的な安心を得るためには、専門業者による徹底的な対策が不可欠です。
1. 床下換気扇の設置:強制換気で湿度を根本から低減
床下の湿気対策の最も効果的な方法の一つが、床下換気扇の設置です。
- 仕組み: 既存の換気口に設置し、強制的に床下の空気を循環させることで、湿った空気を排出し、新鮮な空気を取り入れます。タイマーや湿度センサー付きの製品もあり、自動で効率的な換気を行います。
- メリット: 床下の湿度を根本から低減し、カビの発生や木材の腐朽、そしてシロアリが好む環境そのものを解消します。夏は涼しく、冬は結露を防ぐ効果も期待できます。
- 費用相場: 設置する換気扇の台数やタイプ、電気工事の有無によって異なりますが、一般的に15万円~30万円です。
2. 調湿材の敷設:湿度を自動調整し、快適な環境を維持
床下の湿度をコントロールするために、調湿材を敷設する方法も有効です。
- 種類: 炭(竹炭、木炭など)や、高性能なセラミック系・珪藻土系の調湿材などがあります。
- 仕組み: 調湿材は、周囲の湿度が高い時は湿気を吸収し、乾燥している時は湿気を放出するという、湿度を自動調整する働きがあります。
- メリット: 電源不要で半永久的に効果が持続するものが多く、カビや結露の抑制、シロアリが活動しにくい環境作りに貢献します。
異臭の吸着効果も期待できます。 - 費用相場: 敷設する範囲や使用する調湿材の種類によって異なりますが、2階建て30坪~40坪の場合、20万円~40万円が目安です。
3. 防湿シートの敷設:地面からの湿気をシャットアウト
床下が土間(土が露出している)の場合、地面からの湿気の上昇が主な湿気の原因となります。
- 仕組み: 床下の地面全体に、厚手の防湿シートを隙間なく敷き詰めることで、地面からの水分の蒸発を物理的にシャットアウトします。
- メリット: 地面からの湿気を最も効果的に防ぐことができ、床下全体の湿度を大幅に低減します。
カビや木材の腐朽、シロアリの発生リスクを根本から抑えられます。 - 費用相場: 敷設する面積や床下の状況(残置物の有無など)によって異なりますが、2階建て30坪~40坪の場合、15万円~25万円が目安です。
より効果を高めるために砂利・コンクリート施工を同時に行う際は面積・施工プランに応じて追加されます。
4. シロアリ予防・駆除の専門施工:湿気対策と連携
床下環境改善と同時に、シロアリの専門施工を行うことが最も効果的です。
- 駆除施工: 既にシロアリ被害がある場合は、専門業者による確実な駆除を行います。
薬剤散布のバリア工法や、毒餌によるベイト工法など、被害状況に応じた最適な方法が選択されます。 - 予防施工: 被害がない場合でも、将来の発生を防ぐために予防施工を行います。一般的に5年間の保証が付帯し、安心です。
- メリット: 湿気対策でシロアリが活動しにくい環境を作り、さらに専門施工でシロアリの侵入を確実に防ぐ、または駆除することで、二重、三重の対策となり、より確実な効果が期待できます。
安全性の高い薬剤や物理的工法も選択可能です。
安心と安全を両立!シロアリ対策の費用とコスト計画
床下環境改善(湿気・カビ対策)とシロアリ対策の費用相場
床下の湿気・カビ対策とシロアリ対策の費用は、その内容によって大きく異なります。
床下換気扇、調湿材、防湿シートの設置費用目安
床下の広さや状態、商材によって価格は変わります。1つの目安にしてください。
下記は一般的な戸建て住宅(2階建て・30~40坪程度)での目安になります。
- 床下換気扇: 設置台数や製品の機能(湿度センサー、タイマーなど)により、10万円~30万円が目安です。
- 調湿材の敷設: 使用する調湿材の種類と量(床下面積)により、**20万円~40万円が目安です。
- 防湿シートの敷設: 床下面積や残置物の有無、作業のしやすさにより、15万円~25万円が目安です。
これらの工事は、単独で行うことも、組み合わせて行うことも可能です。
シロアリ予防・駆除の費用相場
安全性の高い工法を選ぶことでより費用が高くなることもありますが、
人やペットの健康を最優先するという価値と、長期的な安心を考えれば、その投資は十分に価値があると言えます。
- 予防対策(被害がない場合): 一般的な戸建て住宅(2階建て・30~40坪程度)で、10万円~20万円程度が相場とされています。
- 駆除対策(被害がある場合): 被害の範囲や深刻さによって大きく変動し、数十万円から200万円以上かかることもあります。
複合対策の費用対効果:長期的なメリットとコスト削減
目先の費用で諦めない!将来の修繕費との比較
床下環境改善とシロアリ対策の費用は、目先の出費としては決して安くありません。
しかし、これらの対策を怠り、湿気やカビ、シロアリ被害が進行した場合に発生する将来の修繕費用と比較すると、その費用対効果は明らかです。
木材の腐朽やシロアリによる構造材の損傷は、最終的に数百万円規模の大規模なリフォームを必要とすることが珍しくありません。
予防的な対策は、この莫大な将来の出費を未然に防ぐ「賢い投資」なのです。
住宅の寿命延長と資産価値向上という投資効果
床下の湿気・カビ対策とシロアリ対策を複合的に行うことは、住宅の主要構造材を健全に保ち、住宅の寿命を大幅に延長することに繋がります。
住宅が長持ちすれば、建て替えや大規模リフォームの頻度を減らせるため、長期的なトータルコストを削減できます。
また、健全な状態の住宅は、資産価値も高く維持されます。
将来的に売却する際にも有利に働き、高評価に繋がります。
これらは、目に見えにくい部分への投資が、形となって返ってくる大きな経済的メリットです。
無料点検・見積もりの活用と業者選びのポイント
安心して対策を進めるためには、信頼できる業者選びが不可欠です。
複数業者からの見積もり取得のメリット
シロアリ対策や床下環境改善の費用は業者によって差があります。
最低でも2~3社から無料の現地調査と見積もりを取り、比較検討しましょう。
これにより、提示された価格やサービス内容が適正かどうかの基準が分かり、高額請求や不要な工事を見抜くことができます。
見積書で確認すべき項目と透明性の重要性
「一式」見積もりは避け、作業内容、使用する薬剤の種類と量、単価、諸経費などが明確に記載されているか確認しましょう。
不明な点があれば、納得いくまで質問し、丁寧な説明をしてくれる業者を選びましょう。
安心できる業者を見分けるためのヒント
優良施工店にはいくつかの特徴があります。
- 日本しろあり対策協会加盟: 信頼性の高い目安です。
- 「しろあり防除施工士」在籍: 専門知識を持つ技術者がいる証です。
- 写真付きの調査報告書: 見えない場所の状況を具体的に示してくれるか。
- 明確な保証内容: 期間(5年が一般的)と内容(再発時の無償対応など)が書面で明確か。
- 強引な営業をしない: 契約を急かさず、お客様が検討する時間を与えてくれるか。
まとめ:健康で快適、そして安全な住まいを長く続けるために
湿気・カビ・シロアリは三位一体!まとめて対策が重要
床下の湿気やカビは、単なる不快な問題ではありません。
それは、「シロアリ」を呼び寄せる危険なサインであり、放置すれば住宅の寿命や資産価値を脅かす深刻な問題へと発展します。
湿気・カビ・シロアリは密接に関連し合う「三位一体」の問題であり、これらをまとめて総合的に対策することが、健康で快適、そして安全な住まいを長く維持するための最も重要なポイントです。
見えない床下のリスクから解放される安心感を手に入れよう
普段目にすることのない床下だからこそ、不安を感じやすいもの。
しかし、適切な湿気対策とシロアリ対策を施すことで、その見えないリスクから解放され、確かな安心感を手に入れることができます。
家族の健康を守り、大切なわが家を長く健全に保つことは、日々の暮らしの質を向上させ、心のゆとりにも繋がります。
信頼できる優良業者を選びは、シロアリ対策パートナーズに問い合わせるのがオススメ
多くの優良シロアリ業者は、シロアリ対策のみならず床下の湿気対策も同時に行ってます。
一緒に行うことにより費用も手間も大きくカットできます。
シロアリ対策パートナーズでは、厳しい審査や、独自の施工基準、経営状況のチェックなどをクリアした優良企業をお客様にご紹介することで、「信頼できるシロアリ業者選び」をサポートしています。
是非お気軽にお問い合わせください。