【実は】床下改善が、最も賢い断熱リフォームになる理由

2025年9月23日
床下, 断熱

「冬は寒く夏は暑い」「光熱費が高い」…そんな悩みを抱え、断熱リフォームを検討していませんか？

窓や壁に新しい断熱材を入れるリフォームは高額になりがちで、なかなか手が出せない方も多いでしょう。
しかし、実はその断熱性能の低下、根本原因は「床下」にあるかもしれません。
そして、その原因を解決することが、高額なリフォームに匹敵する効果をもたらすことをご存知でしょうか？

この記事では、床下の湿気やシロアリ被害が、いかに断熱性能を奪うのかを徹底解説します。
そして、高額な費用をかけずに行える床下改善が、「最も賢い断熱リフォーム」となる理由を具体的にご紹介します。

快適で経済的な暮らしを手に入れるための秘訣を、

1 冬の寒さ、夏の暑さ…その原因は断熱材だけではない
2 【衝撃】床下改善が断熱性能を回復・維持する3つのメカニズム
3 床下改善が「最も賢い断熱リフォーム」である理由
4 床下改善の正しい進め方：今すぐできること
5 【Q&A】床下改善と断熱リフォームに関するよくある疑問
6 まとめ：床下改善から始める、快適で経済的な暮らし

冬の寒さ、夏の暑さ…その原因は断熱材だけではない

シロアリの怖さがわかる動画

木材がどれほど弱くなってしまうかが良くわかります。
特にからの被害実態や、被害材のモロさは必見。

公益社団法人日本しろあり対策協会が制作した4分動画です。

高額な断熱リフォームの前に知るべき真実

冬は寒く、夏は暑い。
その原因として、多くの人が「断熱材が足りないからだ」と考え、高額な断熱リフォームを検討します。

しかし、断熱材を交換したり追加したりするだけでは、根本的な問題解決にならないケースが多々あります。
なぜなら、断熱性能が低下している本当の原因が、別の場所にあるかもしれないからです。
高額な費用をかける前に、その真実を知ることが、後悔しないリフォームへの第一歩となります。

見落とされがちな「床下」の存在と、そこに潜むリスク

床下は、普段目にすることがないため、その存在を意識することは少ないかもしれません。しかし、床下は住宅の基礎であり、建物の健康を左右する非常に重要な場所です。
床下の環境が悪化すると、そこに潜む「湿気」「カビ」「シロアリ」といった問題が、住宅の寿命を縮め、私たちの健康まで脅かすことになります。

床下の異変は、やがて室内の快適性にも影響を及ぼし、冬の寒さや夏の暑さの原因となることもあります。

シロアリ被害や湿気が断熱性能を奪う

断熱材は、その名前の通り、熱の出入りを防ぐ役割を担っています。
しかし、シロアリ被害や湿気が原因で、断熱材が本来の性能を発揮できなくなることがあります。

シロアリ被害：シロアリは、木材だけでなく、一部の断熱材も食害することがあります。断熱材に穴を開けられたり、内部に巣を作られたりすると、その部分の断熱性能は失われます。
湿気：湿気を含んだ断熱材は、熱が伝わりやすくなり、断熱効果が低下します。

このように、シロアリ被害や湿気は、断熱材そのものを劣化させ、住宅全体の断熱性能を奪う、見過ごしてはいけない脅威なのです。

【衝撃】床下改善が断熱性能を回復・維持する3つのメカニズム

メカニズム1. シロアリ被害が断熱材を破壊するから

シロアリは、住宅の木材だけでなく、発泡スチロール系などの断熱材も食害することがあります。
断熱材は、その内部に多くの空気を含むことで断熱効果を発揮しますが、
シロアリによって穴を開けられたり、内部に巣を作られたりすると、その部分の断熱性能は失われてしまいます。
断熱材が部分的に欠損するだけで、床下からの冷気や熱気が室内に侵入し、住宅全体の断熱性能を大きく損なうことになります。

メカニズム2. 湿気が断熱材の効果を半減させるから

断熱材の性能を低下させるもう一つの大きな要因が湿気です。
床下からの湿気や結露によって断熱材が水分を含むと、断熱材内部の空気が水に置き換わり、熱が伝わりやすくなります。
これにより、断熱材が持つ本来の性能が発揮できなくなり、断熱効果は半減してしまいます。

また、湿気が原因で断熱材にカビが発生すると、断熱材そのものが劣化し、ボロボロになってしまいます。

メカニズム3. 床下からの冷気・熱気をシャットアウトできるから

床下改善を行うと、床下からの冷気や熱気をシャットアウトし、室内の快適性を高めることができます。
床下換気扇や防湿シートを設置することで、床下の湿気を取り除き、床下の環境を健全に保つことができます。
湿気を含まない乾燥した床下は、冬でも温度が下がりにくく、床面の冷たさを軽減する効果があります。
また、防湿シートは地面からの冷気を物理的にシャットアウトするため、床面の温度を改善し、足元の冷えを防ぐことができます。

床下改善が「最も賢い断熱リフォーム」である理由

理由1.床下改善は、断熱リフォームよりもはるかに安価

高額な費用をかけずに、住宅全体の断熱性能を回復

床・壁・天井・窓など、家全体を断熱リフォームする場合、300万円〜800万円以上かかることが一般的です。
その前に、まず床下の環境を改善することが、非常に効果的です。
床下の湿気やシロアリが原因で断熱性能が低下している場合、
床下改善だけで住宅全体の断熱性能が回復し、快適性が向上するケースも少なくありません。

安価な対策がもたらす経済的メリット

床下換気扇や調湿材の設置費用は、10万円~40万円が目安です(2階建て、30~40坪の一戸建ての場合)。
この費用は、高額な断熱リフォーム費用と比べると非常に安価です。
安価な対策で断熱性能を回復させ、光熱費を削減できるため、費用対効果は非常に高いと言えるでしょう。

理由2.根本原因の解決につながる（断熱材を交換するだけでは不十分）

断熱材を交換しても、原因が残ると再発する

床下からの湿気やシロアリ被害が原因で断熱材が劣化している場合、
単に断熱材を交換しても、原因が解決されていなければ、数年後には同じ問題が再発してしまいます。
これでは、費用をかけた断熱リフォームが無駄になってしまいます。

湿気・シロアリ対策で断熱性能を根本から守る

床下換気扇、調湿材、シロアリ対策など、床下環境を根本から改善することで、断熱材の劣化原因そのものを解消します。
これにより、新しく設置した断熱材も長持ちし、断熱性能を長期にわたって守ることが可能になります。

理由3.住宅全体の価値向上：断熱性以外のメリットもある

床下改善は、断熱性能向上以外にも、住宅全体の価値を向上させるメリットがあります。

湿気・シロアリ対策が住宅の寿命を延ばす

床下の湿気やシロアリ被害を防ぐことは、住宅の主要な構造材（土台、柱）を保護することに繋がります。
これにより、建物の寿命が延び、将来的な資産価値を維持・向上させることが可能です。

耐震性や資産価値の向上という副次的な効果

シロアリ被害や木材の腐食は、住宅の耐震性を著しく低下させます。
床下改善でこれらの問題を解決することは、住宅の耐震性を保ち、家族の安全を守ることにも繋がります。
また、健全な状態の住宅は、資産価値も高く維持されます。

床下改善の正しい進め方：今すぐできること

自分でできるセルフチェック：見逃し厳禁のポイント

異臭、結露、床のきしみなど日常の異変から探す

異臭: 床下からカビ臭い、土臭いなど、不快な臭いがしないか。
結露: 窓枠や壁の低い位置で、結露がひどくないか。
床のきしみ: 床の一部を踏んだときにギシギシと音がしないか。
これらの日常の異変は、床下で問題が進行しているサインです。

シロアリの兆候を見つける方法

蟻道: 庭の地面、建物の基礎などにシロアリが作った土のトンネル「蟻道（ぎどう）」はないか。
羽アリ: 特に春から夏にかけて、家の中で羽アリを見かけたら要注意です。

プロに頼むべきケースと費用相場

床下作業に抵抗がある、被害の疑いがある場合

床下は狭く暗く、不衛生で危険な環境です。
ご自身で潜るのが怖い、被害の疑いがあるが判断できない、という場合は、プロに任せるのが安全で確実です。

床下換気扇、調湿材、防湿シート、シロアリ対策の費用相場

床下換気扇: 10万円～30万円
調湿材・防湿シート: 15万円～40万円
シロアリ対策(予防): 10万～20万円
これらの費用相場を参考に、プロに相談してみましょう。

信頼できる専門業者の選び方

実績、資格、保証…後悔しない業者選びのポイント

実績・資格: 日本しろあり対策協会加盟や「しろあり防除施工士」の資格保有者がいるか。
保証: 施工後の保証期間（5年が一般的）や内容が明確か。

耐震診断と床下点検を同時に行う賢い選択

耐震診断を検討されている方は、シロアリ点検と床下点検を同時に行うことで、建物の耐震性能と床下リスクを総合的に評価できます。

【Q&A】床下改善と断熱リフォームに関するよくある疑問

Q1：断熱リフォームは不要になりますか？

A: 床下改善は、断熱リフォームが不要になるケースもあれば、断熱リフォームの効果を高めるケースもあります。

床下の湿気やシロアリ被害が原因で断熱材が劣化している場合、床下改善だけで断熱性能が回復し、問題が解決することがあります。
しかし、窓や壁など他の部分の断熱が不十分な場合は、床下改善と合わせて断熱リフォームを行うことで、より高い効果が期待できます。
まずは床下点検で根本原因を把握することが重要です。