春の被害を未然に防ぐ!秋冬にシロアリ対策を行うメリット・デメリット
「シロアリ対策は暖かくなってからでいいか…」「寒い時期はシロアリも冬眠しているだろう」
そう思っていませんか?
実は、その誤解が大切なわが家を危険にさらしているかもしれません。
シロアリの群飛(羽アリが飛び立つこと)が終わった秋冬こそ、次の春の被害を未然に防ぐための絶好のチャンスなのです。
この記事では、シロアリが冬眠しない理由から、秋冬にシロアリ対策を行うことで得られる5つの大きなメリット、そして注意すべきデメリットまで、分かりやすく解説します。
「春になってからでも間に合う」という考えが、いかに危険な誤解であるかを知り、賢い行動で安心して春を迎えるための知識を、今すぐ手に入れましょう。
なお通念を通したシロアリ対策のメリット・デメリットはこちらをご覧ください。
【誤解注意】シロアリは冬眠しない!秋冬も活動するその生態
寒くなるとシロアリは冬眠する?その誤解が危険な理由
シロアリの羽アリは、気温が上がり湿気が多くなる春から夏にかけて発生するため、「寒い時期は活動しない」「冬眠する」と思われがちです。
しかし、これは大きな誤解です。
シロアリは、土の中や、住宅の基礎、床下といった外気の影響を受けにくい場所に巣を作り、一年を通して活動を続けています。
特に、現代の住宅は床下の断熱性能が向上しているため、冬でもシロアリにとっては快適な温度が保たれていることが少なくありません。
この「冬眠している」という誤解から、多くの人が寒い時期の対策を怠ってしまいますが、シロアリは冬でも木材への加害を休むことはないのです。
秋冬の間に進行するシロアリ被害のメカニズム
シロアリの被害は、私たちが気づかないうちに静かに進行します。
秋冬は、羽アリの群飛が終わり、シロアリの活動が目に見えにくくなる時期です。
しかし、床下などでは冬でも活動が活発なため、この間に以下のようなメカニズムで被害が進行します。
- ゆっくりと、しかし確実に食害が進む: 暖かい時期ほどの活動量ではないものの、シロアリは木材を少しずつ食べ続け、建物の構造を弱体化させていきます。
- 被害箇所が特定されにくい: 羽アリがいないため、被害のサインが見つかりにくく、放置される期間が長くなります。
- 春の繁殖準備: 秋冬の間に巣の規模を拡大させ、春に備えて次の群飛に向けた準備を進めます。
放置している間に春を迎えるとどうなる?
秋冬の間にシロアリ被害を放置していると、春になって気温が上昇し、群飛が始まる頃には、すでに被害が深刻な状態になっている可能性があります。
- 被害が拡大した状態で羽アリ発生: 暖かくなった頃に羽アリが大量発生し、その頃には建物の構造材が既に大きく食害されている、というケースは珍しくありません。
- 駆除・修繕費用が高額に: 被害が進行した状態では、駆除費用だけでなく、食害された木材の交換や大規模な修繕が必要となり、費用が莫大になるリスクが高まります。
- 業者に頼みにくくなる: 春から夏にかけては、シロアリ対策業者の繁忙期です。予約が取りにくく、迅速な対応をしてもらえない可能性もあります。
秋冬にシロアリ対策を行う「5つのメリット」
メリット1:春の羽アリ発生を未然に防げる
羽アリ発生のメカニズムと予防の重要性
シロアリの羽アリは、巣の規模が大きくなり、新たな繁殖場所を求めて飛び立つものです。
これは、シロアリ被害が既に進行しているサインです。
秋冬の間に、被害箇所を特定して駆除したり、予防策を施したりすることで、春に羽アリが飛び立つ原因そのものを根本から解消できます。
被害が広がる前に確実に駆除・予防する
秋冬はシロアリの活動が鈍るため、巣から飛び立つ羽アリが少なくなります。
被害が広がる前に、静かに、そして確実に駆除・予防を行う絶好のタイミングです。
メリット2:施工業者が空いており、じっくり選べる
繁忙期を避けることで得られるメリット(予約、対応の丁寧さ)
シロアリ対策は、春から夏にかけての羽アリ発生時期が繁忙期です。
しかし、秋冬は比較的スケジュールに余裕があるため、予約が取りやすく、お客様の都合の良いタイミングで施工を依頼できます。
また、担当者も時間をかけて丁寧に調査や説明に応じてくれる可能性が高いです。
複数の業者を比較検討できる時間のゆとり
繁忙期は、複数の業者から相見積もりを取る時間が限られがちです。
秋冬であれば、焦らずに複数の業者をじっくりと比較検討できます。
相見積もりは、価格やサービス内容が適正か見極めるために不可欠です。
メリット3:床下の状態を正確に把握しやすい
夏の湿気や被害痕が残り、診断しやすい
床下は、夏の間に高温多湿になり、湿気や結露、カビ、そしてシロアリの活動痕が残りやすい場所です。
秋冬の対策は、夏に発生したこれらの痕跡を元に、被害状況や原因を正確に診断しやすいというメリットがあります。
寒さで活動が鈍ったシロアリを確実に発見する
シロアリの活動が鈍っている時期でも、専門家は長年の経験と知識を活かし、被害の兆候を見逃しません。
むしろ、羽アリがいないため、巣の根元や被害の根本原因を特定しやすいという利点もあります。
メリット4:寒さ・結露対策も同時に行える
シロアリ対策と床下環境改善の相乗効果
シロアリが好む湿気を防ぐことは、シロアリ対策の基本です。
秋冬にシロアリ対策を行う際、床下換気扇や調湿材、防湿シートといった床下環境改善を同時に行うことで、シロアリ予防と家の断熱性・快適性向上という相乗効果が期待できます。
断熱材や防湿シートの見直しによる快適性向上
冬の寒さが厳しくなる前に、床下の防湿シートや断熱材を見直すことで、床下からの冷気を防ぎ、暖房効率を向上させることができます。
シロアリ対策と同時に行うことで、住まいの快適性が大きく向上します。
メリット5:費用対効果が高い
早期発見・早期対策がもたらす経済的メリット
シロアリ被害は、進行すればするほど高額な修繕費用が必要になります。
秋冬のうちに予防や早期駆除を行うことで、将来発生しうる莫大な費用を回避できます。
この「小さな出費で大きな被害を防ぐ」という費用対効果の観点から、秋冬の対策は非常に合理的です。
秋冬にシロアリ対策を行う「デメリット」と注意点
デメリット1:薬剤の効果が十分に発揮されない可能性がある
シロアリの活動が鈍っているため、薬剤を散布しても、シロアリが活発に動き回る春や夏に比べて、薬剤が巣全体に行き渡るまでに時間がかかることがあります。
ベイト工法の場合も、シロアリが毒餌を食べるまでの期間が長くなるため、即効性を期待できません。
デメリット2:寒い季節の床下作業は困難な場合がある
床下での作業は、寒い季節には困難な場合があります。
特に、床下に水が溜まっていたり、湿気が多かったりすると、作業効率が落ちたり、作業員の体調不良につながったりする可能性があります。
デメリットを回避するためには?
やはり「シロアリ対策を正しく進める」「信頼できる業者を選ぶ」この2つが重要です。
次の章で解説致しますので、是非ご覧ください。
秋冬のシロアリ対策、正しい進め方
被害の兆候を見つける方法
床下、基礎、庭のセルフチェックポイント
- 床下: 懐中電灯で床下を照らし、木材の変色や蟻道がないかチェック。カビ臭がしないかも確認。
- 基礎・外壁: 基礎や外壁に沿って、土の筋(蟻道)がないか目視で確認。ひび割れや小さな穴にも注意。
- 庭: 庭に放置された木材や切り株、ウッドデッキなどにシロアリがいないか確認。
羽アリや蟻道以外の見過ごしがちなサインとは?
床のきしみやフワフワ感、壁を叩いた時の空洞音、ドアや窓の建付け不良なども、シロアリ被害のサインです。
信頼できる業者の選び方
秋冬の作業に慣れているか
寒い時期の作業は、気温や湿度への配慮が重要です。
秋冬の施工実績が豊富で、その時期特有の注意点を熟知している業者を選びましょう。
丁寧な調査と明確な見積もり
繁忙期ではないため、担当者が時間をかけて丁寧に調査し、写真付きの報告書や明確な内訳が記載された見積もりを出してくれる可能性が高いです。
複数の業者から相見積もりを取り、比較検討しましょう。
まとめ:秋冬こそ、賢いシロアリ対策で安心の春を迎えよう
誤解を解き、今すぐ行動を起こす重要性
「シロアリは冬眠する」「春になってからでいい」という誤解は、住宅に深刻な被害をもたらす原因となります。
シロアリは一年中活動しており、秋冬の間に被害が進行し、春に羽アリが発生する頃には手遅れというケースも少なくありません。
この誤解を解き、今すぐ行動を起こすことが、大切な家を守る第一歩です。
メリットを最大限に活かす賢い選択
秋冬は、業者が空いている、じっくり業者を選べる、春の被害を未然に防げるといった多くのメリットがあります。
これらのメリットを最大限に活かし、あなたの家と家族を守るための賢い選択をしましょう。
シロアリ対策は、シロアリ対策パートナーズに問い合わせるのがオススメ
シロアリ対策パートナーズでは、厳しい審査や、独自の施工基準、経営状況のチェックなどをクリアした優良企業をお客様にご紹介することで、「後悔しないシロアリ対策の業者選び」をサポートしています。
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