【2024年】火災保険はシロアリ被害に適用できるのか?費用は実際どのくらいかかる?
「シロアリ被害にあってしまったけど、火災保険は使えないのかしら」
「シロアリ予防対策を考えたけど、そもそも火災保険が使えるならしなくてもいい?」
本記事はこんな方に向けて火災保険の特徴やシロアリへの適用可否や実際にシロアリ被害にあってしまった際に費用など、日本で木造住宅に住む方全てに知っておいてもらいたいポイントを網羅的に解説しています。
シロアリ予防や被害対策に火災保険は適用できるか?
木材がどれほど弱くなってしまうかが良くわかります。
特にからの被害実態や、被害材のモロさは必見。
公益社団法人 日本しろあり対策協会が制作した4分動画です。
木材がどれほど弱くなってしまうかが良くわかります。
特にからの被害実態や、被害材のモロさは必見。
公益社団法人 日本しろあり対策協会が制作した4分動画です。
残念ながらシロアリ予防対策や被害対策に火災保険は適用できません。
火災保険は基本的に建物の火災による被害及び、自然災害による被害に対する保険です。
2024年8月現在、火災保険のみならずシロアリ被害を補償してくれる保険は見つかっておりません。
火災保険がシロアリ予防や被害に適用されるケースは絶対にない?
別の記事で火災保険が適用されるケースもあるというのを見たと問い合わせをいただくことがあります。
そんな訳ないだろうと確認してみましたが、結論から言うとやはりシロアリ予防や被害に適用はされません。
火災保険が適用されるかもとされているパターン①
シロアリは湿った木を好みます。台風による水漏れが発生し、その水漏れ箇所を起点としてシロアリが被害を拡大させていた場合に自然災害起因によるものなので火災保険が適用されるケースがあるとありました。
しかしこれはあくまでシロアリの被害に対して適用されるのではなく、水漏れ箇所の修復に対して保険適用されるという事ですので、ついでにその水漏れ箇所を直す際にシロアリ被害箇所も一部修復されるというものですので、シロアリ被害に保険が適用されるという事ではありません。
火災保険が適用されるかもとされているパターン②
台風以外の自然災害(雨、雪、雹など)による水漏れが発生していた場合。
これも台風のケース同様に、あくまで自然災害による水漏れに対しては火災保険は適用されますが、その水漏れ箇所をシロアリが好んでその後食害したものに対しては火災保険は適用されません。
火災保険が適用されないシロアリ被害は修復にいくら費用がかかるのか?
湿った木をシロアリは好みますので、床下の特にお風呂の下は大きな被害にあいやすく、被害額も大きくなります。
床やボード、ユニットバスの交換、ドア枠や洗面化粧台の脱着・交換など200万円~300万円がよく聞く金額です。
たしかに保険適用を望みたくなる金額です。
しかし火災保険は適用されませんので、このような事態にならないように定期的な予防対策がやはり欠かせません。
シロアリ予防・対策のよくある勘違い
シロアリはもちろん発生したら、一秒でも早く駆除しなければなりません。
しかしシロアリが発生したら駆除ではもう遅いのです。
シロアリが発生した事に気づいた時というのは間違いなく、既にシロアリ被害には合ってしまっています。
シロアリ被害にあった家は、土台から木材を食われてスカスカになってしまっているので、いくらシロアリを駆除したところでその木材を補強、もしくは取替をしなければならないほど耐震性が著しく弱くなっていますので、もう時すでに遅しなのです。
シロアリ駆除ではなく、シロアリ予防が重要なのです。
本格的なシロアリ防除・予防対策は専門業者へ
まだシロアリ被害が発生していない段階での、シロアリ予防・対策の作業は語弊を恐れずに言うと、ものすごく高い技術を必要とする訳ではないので、薬剤を仕入れて自分で行う事も不可能ではありません。
しかし、ただの一度も入ったことのない床下に入ること自体が、素人には大きな関門となります。
自分の家を長持ちさせる根幹のようなシロアリ対策は、無理をせず、無茶をせず専門業者に頼むことをオススメします。
シロアリ専門業者(防除・予防対策)の費用相場
家の広さや、状況によって金額は当然前後しますが、ベタ基礎でシロアリ被害を受けていない家の場合は、10万円前後。
布基礎の場合は15万前後が費用相場です。
シロアリ専門業者(駆除・予防対策)の費用相場
こちらも家の広さや、状況によって金額は当然前後しますが、ベタ基礎の場合は20万円前後、布基礎の場合は30万円前後が相場です。
しかしこれはあくまでシロアリを駆除し、今後の予防対策をする所までの費用相場です。
実際に被害にあった木材、床などの補強、修繕は別途追加費用がかかります。
とにかくシロアリ被害に合わないように、駆除依頼をしなくて済むように定期的な予防対策を怠らないようにしてください。
失敗しないシロアリ専門業者の探し方・選び方
シロアリ専門業者も千差万別です。
鉄則は1社だけでは判断しないこと。
その提示価格が相場価格と比べて適正範囲なのか1社だけでは素人には判断ができません。
まずは無料の床下調査をしてもらうのですが、その際の所作、自宅への配慮の仕方、調査結果の報告の方法や詳細さを確認してみてください。
シロアリ予防対策の大半は床下での作業で自分でその仕上がりをチェックすることはできません。
極端なことを言えば全く何もしていないものもやりましたと報告されてしまえばわからない可能性があります。
床下調査に来た方が、工事当日も作業者になるケースは非常に稀ではありますが、やはり一事が万事という言葉あるように、ある程度相関があります。
自分の目で信頼に足る業者だと判断する為にも、床下調査時になるべく観察することをオススメします。