瓦屋根の地震対策!実はシロアリ対策が鍵だった!
「うちの家瓦屋根だから地震に弱いよな、、」
「地震対策のために屋根の軽量化を考えないとな、、」
ちょっと待ってください。
それ、大きな勘違いです。
過去の震災で瓦屋根が倒壊している映像や、瓦屋根は地震に弱いという報道を見て、勘違いをしていませんか?
もちろん屋根の軽量化は地震対策に非常に有効的です。
瓦屋根は非常に重いため、他のスレートや金属(ガルバリウム)に変えている方も多いです。
ですが、屋根の軽量化よりも非常に重要な地震対策があります。
それはシロアリ対策です。
シロアリ被害により家の土台や柱が脆(もろ)くなることで、仮に屋根を軽量化したとしても地震にはとても弱くなります。
しかもシロアリ対策は屋根の軽量化に比べ1/10の費用でできてしまうんです!
この記事では、
なぜ「瓦屋根=地震に弱い」と誤解を生んでいるのか?
そしてシロアリ対策がなぜ瓦屋根の地震対策に非常に有効なのか?
についても過去の震災の事例も交えながら詳しく解説します。
そもそも瓦屋根は本当に地震に弱いのか?
確かに瓦屋根は他の屋根材に比べて非常に重く、地震時に揺れが増幅しやすいです。
とはいえ、現在の耐震基準で建てられた瓦屋根は地震に弱くありません。
誤った報道や認識も重なって、「瓦屋根=地震に弱い」という誤解が広まってます。
瓦屋根は重いため家の耐震性に影響する?
確かに瓦は他の屋根材に比べ重量があります。
瓦屋根はスレート屋根の約3倍、金属屋根(ガルバリウム)の約10倍の重さです。
この数値を見ると「瓦屋根だと屋根が重くなり倒壊の危険性が高い」と思われるでしょう。
しかし、現代の耐震基準(2000年~)では、震度7でも倒壊しない強度を持ち、その上地盤調査や接合金物が義務化されています。
つまり、現代の耐震基準で建てられた家であれば、瓦の重さを十分に計算に入れて設計されているため、非常に高い安全性が確保されています。
「瓦屋根」だから地震に弱いのではない
瓦は非常に耐久性が高く、50年以上持つ優秀な屋根材です。
そのため「瓦屋根の家=築年数が経過した古い家」であることが多く、それらが旧耐震基準(1950年〜1981年)で建てられていたことが誤解を生む原因となりました。
実は、旧耐震基準では震度5では倒壊しないことを目標とされ、震度6は想定されてません。
加えて、シロアリ対策を怠り、柱や土台が食害されて構造自体が脆くなっていたケースも少なくありません。
中身がスカスカになった家では、屋根材に関わらず揺れに耐えることは不可能です。
能登半島地震において住宅倒壊が多かったのはなぜ?
能登半島地震後の国土技術政策総合研究所(国総研)による調査報告では、衝撃的な事実が示されています。
調査によれば、シロアリ被害がない家屋の倒壊率が13.5%だったのに対し、シロアリ被害があった家屋の倒壊率は28.2%と、2倍以上の差がありました。
調査報告では、倒壊の明暗を分けたのは屋根の重さ以上に「土台や接合部がいかに健全であったか」だと指摘しています。
京都大学や金沢大学の研究チームも同様の調査報告を発表しております。
能登半島地震では、長年のシロアリ被害を放置し、家を支える骨組みがスカスカになっていたために、家が倒壊したケースが少なくありません。
瓦屋根の家がシロアリ被害で耐震性が下がる理由
瓦屋根の家がシロアリ被害によって耐震性を大きく損なう最大の理由は、「重い屋根を支える土台や柱が弱くなるから」です。
瓦屋根は耐久性に非常に優れてますが、前述の通り非常に重たいです。
もちろん現代の住宅はこの重さを支える前提で設計されていますが、それはあくまで土台や柱が「健全」でなければなりません。
シロアリが家の土台や柱の内部を食い荒らすと、外見はきれいでも中身がスカスカの空洞状態になります。
この状態で大きな地震が起きると、重い瓦屋根に対し弱体化した骨組みが耐えきれません。
結果として、本来なら耐えられるはずの振動でも、自らの重さを支えられず「倒壊」のリスクが高まります。
特に、旧耐震基準の家やシロアリ対策を怠った家では、シロアリ被害を受けやすいです。
屋根の重さを不安視する前に、まずはその重さを支える土台や柱がシロアリに侵食されていないかを確認することが、最も重要な耐震対策です。
過去の震災事例
過去の震災でも、シロアリ被害が原因で多くの家が地震被害を受けています。
阪神淡路大震災(1995年)
国土交通省、日本建築学会近畿支部、京都大学などの調査により、
倒壊した建物の多くにシロアリ被害や腐朽があったことが判明しました。
全壊した家の約9割にシロアリ被害が確認された一方、シロアリ被害がなかった家の多くは倒壊を免れました。
阪神淡路大震災は「シロアリ被害=耐震性を下げる」ことを世に知らしめた震災です。
鳥取県西部地震(2000年)
日本建築学会の現地調査では、倒壊した建物の80%以上でシロアリ被害が見つかっています。
重い瓦屋根を支えるはずの接合部がシロアリでスカスカになっていたことで、建物が揺れに耐えきれませんでした。
新潟県中越沖地震(2004年)
日本建築学会などの現地調査によると、倒壊した家の約80%でシロアリ被害が確認されました。
特に、屋根の重みを支える柱の根元や土台が食害されていたことで、激しい揺れに耐えられず、倒壊に至ったケースが報告されています。
東日本大震災(2011年)
この震災では激しい揺れが長時間続いたため、重い瓦屋根を支える土台がシロアリで弱っていた家で、屋根の重みに耐えきれず1階部分が押し潰される被害が続出しました。
また、津波を免れた地域でも、シロアリ被害により、倒壊だけでなく、瓦の落下や家の歪みが多発したことが、国土交通省、京都大学、東京大学によって指摘されています。
熊本地震(2016年)
震度7が2回襲ったこの震災では、1回目の揺れで持ちこたえた家が、2回目で倒壊する例が多く見られました。
日本建築学会などの調査では、シロアリ被害によって柱と土台の接合部が脆(もろ)くなっていたことが原因の一つと報告されてます。
熊本地震では、現代の耐震基準が満たされていても、シロアリ被害により連続した余震に耐えられないことがあらわになりました。
大阪府北部地震(2018年)
大阪府北部地震では、古い木造住宅や伝統的な瓦屋根の家において、シロアリ被害が原因で、屋根瓦が崩落したり、壁に大きな亀裂が入る被害が目立ちました。
床下の湿気対策を怠り、シロアリを放置していたことが、建物の揺れを増幅させ被害を拡大させたと、大阪府や高槻市といった自治体より報告されています。
能登半島地震(2024年)
国土技術政策総合研究所(国総研)の調査により、シロアリ被害がある家の倒壊率は、シロアリ被害がない家の約2倍以上に達したことが報告されました。
伝統的な瓦屋根の重さを支えるべき土台や柱の部材が、シロアリ被害でスカスカになり、多くの家が倒壊した要因となったのです。
シロアリ被害を受けないことが何よりの地震対策
これらの震災に共通して言えることは、シロアリ被害によって家の土台や柱が脆(もろ)くなり耐震性が下がったため、倒壊に繋がってしまった家が多いことです。
そのため、もしあなたがシロアリ対策を行うのであれば、それは家の倒壊や家族の命を守る行動につながります。
今すぐ始めるべき!瓦屋根のための地震対策としてのシロアリ対策
「瓦屋根だから地震が不安」と感じているなら、屋根のリ軽量化を考える前に、まずはシロアリ対策を優先しましょう。
シロアリ対策が最強の耐震補強になる理由
瓦屋根の重みは、建物が健全であれば問題ありません。
ですが、土台や柱がシロアリ被害により弱っていれば非常に危険です。
過去の震災調査でも、シロアリ被害がある家は、シロアリ被害が無い家と比べ倒壊するリスクが倍以上だと証明されています。
シロアリ対策を行い、家の耐震性を維持することは、高額な耐震補強を行うのと同等かそれ以上に重要な地震対策と言えます。
5年に一度のシロアリ対策で地震から家族の命と家を守る
シロアリの薬剤効果は一般的に5年で失われます。
そのため5年に1度シロアリ対策が必要です。
シロアリ対策こそが、地震から家族の命と瓦屋根の家を守るとても重要な要素です。
5年に1度と聞くと、少しめんどうに思われるかもしれません。
ですが、日本では阪神淡路大震災以降、だいたい5〜6年に1度のペースで非常に強い地震が起きています。
今後もこのペースで起きるとはわかりませんが、確実に家族の命や家を守るならば、やはり5年に1度シロアリ対策が必須といえます。
自分でできる瓦屋根の家のシロアリ対策
ご自身でできる瓦屋根のシロアリ対策はいくつかあります。
とはいえプロによる予防や駆除と比べると効果は非常に限定的なのはお含みください。
屋根裏の換気
屋根裏の風通しを良くすることは、湿度を下げる効果があり、シロアリが好む環境を作りにくくします。
通気口周りに荷物を置いている際は、処分や他の場所に移動することが大切です。
雨漏りの早期発見と修理
雨漏りを発見したら早めに修理することが重要です。
湿った木材はシロアリを呼び寄せます。
軒下の整理整頓
軒下に木材や植木鉢などを直接置かないようにし、風通しを良く保ちましょう。
木材や植木鉢はシロアリを呼び寄せます。
早期発見の努力
屋根裏や軒下、外壁などを定期的に目視で確認し、蟻道や木材の異常がないか注意深く観察しましょう。
早期に異変を発見できれば、専門業者による早期対応・解決が可能です。
シロアリ対策と瓦屋根の軽量化の費用相場(2階建て35坪~40坪の場合)
シロアリ対策の相場費用と、瓦屋根の軽量化の相場費用をご案内します。
なお、シロアリ対策はシロアリが出る前の「予防」と出た後の「駆除」で分かれます。
シロアリ予防費用相場
シロアリ予防対策の費用は、12万円~17万円です。
なお、築年数が15年を超えるとカビや湿気が発生しやすいです。
そのため、カビや湿気対策を一緒に行うことがあります。
シロアリ予防対策と一緒に行う場合、カビ改善・対策は5万円ほど、湿気改善・対策は10〜90万円ほどです。
シロアリ駆除費用相場
シロアリ駆除の費用は、15万円~30万円です。
ただし、「シロアリが出た=シロアリ被害を受けている」ため、修繕費用も発生します。
数万円で済む場合もありますが、100万円や200万円以上かかるケースも珍しくありません。
信頼できる優良シロアリ業者の見分け方と特徴はこちらをご覧ください。
瓦屋根の軽量化の費用相場(瓦屋根リフォーム)
瓦屋根の軽量化工事は、一般的に「葺き替え」です。
「葺き替え」とは、既存の屋根材をすべて撤去し新しい屋根材に丸ごと交換することです。
例えば瓦からスレートや金属(ガルバリウム)にすることで、屋根の軽量化ができます。
瓦からスレートへ葺き替えの相場費用:160万円~170万円
瓦から金属(ガルバリウム)へ葺き替えの相場費用:170万円~195万円
シロアリ予防対策と比べ、非常に高額なのがわかります。
シロアリ被害を受ける前の予防が最も経済的
瓦屋根の軽量化には高額な費用がかかります。
それに対しシロアリ予防なら、瓦屋根の軽量化の1/10ほどの費用で済みます。
地震で倒壊する主因は「屋根の重さ」ではなく「シロアリによる土台の弱体化」です。
シロアリ予防で家の強度を保つことが、最も経済的な地震対策と言えます。
瓦屋根と地震、シロアリ対策に関する疑問を解消
Q1:瓦屋根は重いから、やっぱり軽量瓦や他の軽い屋根材に葺き替えるのが一番の地震対策ですか?
A:軽量瓦や他の軽い屋根材への葺き替えは地震対策に有効ですが、それだけでは不十分です。
建物の強さは屋根の重さだけでなく、それを支える構造の健全さにも左右されます。
もしシロアリ被害を受けると、軽量化の効果はほとんど出ません。
地震対策は、シロアリ対策をしっかり行うことが、より地震に強い瓦屋根を実現するためにとても重要です。
Q2:シロアリ対策をすれば、瓦屋根の重さによる地震の不安は解消されますか?
A: シロアリ対策だけでは、「完全には」解消出来ません。しかし瓦屋根住宅の地震に対する安全性を高める上で非常に重要です。
シロアリ対策は、住宅の構造材をシロアリの被害から守り、建物の耐震性を維持・向上させる効果があります。
これにより、地震の揺れに対する建物の安定性は高まります。
しかし、瓦屋根そのものの重量が地震時に建物にかける負荷を軽減するわけではありません。
完全に不安を解消したいのならば、シロアリ対策に加えて、屋根の軽量化や、建物の耐震補強といった他の対策と組み合わせることが有効です。
とはいえシロアリ対策は、地震に強い瓦屋根を実現するための非常に重要なメンテナンスであり、安心できる住まいづくりにつながります。
Q3:地震に強い瓦屋根にするために、特に注意すべきシロアリの種類はありますか?
A: 日本で木造建築物を食害してしまうシロアリは4種類います。
ヤマトシロアリとイエシロアリ、外来種のアメリカカンザイシロアリとダイコクシロアリの4種です。
その中で特に多いのは、ヤマトシロアリとイエシロアリです。
いずれのシロアリも地震に弱い家にする要因となります。
共通して言えることは適切な予防と早期発見・駆除が重要です。
各シロアリの特徴はこちらで解説しております。
まとめ
瓦屋根の地震対策、まずはシロアリ対策から!
確かに瓦屋根は重いです。
ですが、現代の耐震基準(2000年〜)で建てられた家は、瓦屋根だから倒壊しやすいということはありません。
瓦屋根だから地震に弱いのではなく、シロアリ被害を受けた家は瓦屋根だろうが他の屋根材だろうが地震にはとても弱くなります。
もしあなたが地震対策を行いたいのであれば、地震に強い家の状態に維持することが求められます。
そのためには屋根の軽量化だけではなく、シロアリ対策をしっかりと行うことが非常に大切です。
瓦屋根リフォームよりも1/10の費用で地震対策ができ、家族の命や家を守れるのは経済的で賢い選択だと思いませんか?
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