家に羽アリが出たら?シロアリの見分け方・巣の発生原因と今すぐやるべき対策
「家の中に羽アリが!これってシロアリ?」
「なぜ家にシロアリが出るの?一体どこからやってくるの?」
家の中に出た羽アリが、光に誘われて迷い込んでしまった黒アリ(普通のアリ)の羽アリであるケースも多くあります。本記事では家の中に出た羽アリがシロアリか黒アリかを見分ける方法、発生原因、今すぐできる応急処置について分かりやすく解説します。
それってシロアリ?一般的なアリとの見分け方と大きさの違い
羽アリを見つけたら、まずは落ち着いてその姿を観察してみましょう。シロアリの羽アリと、一般的な黒アリ(普通のアリ)の羽アリとでは、見た目や大きさに明確な違いがあります。
大きさの違い
一般的なアリ(黒アリ)と比べたとき、シロアリの羽アリは「全体的に小さい」のが特徴です。 黒アリの羽アリは種類によっては1cm〜2cmほどの大きさになるものもいますが、日本の住宅に被害をもたらす代表的なシロアリ(ヤマトシロアリ)の羽アリは、体長が4mm〜7mm程度しかありません。想像しているよりも小さく、華奢な印象を受けます。
形や羽の違い
大きさ以外にも、以下の3つのポイントで見分けることができます。
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胴体の形
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シロアリ:寸胴(ずんどう)で、首からお尻まで太さがほぼ同じ。
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黒アリ:腰の部分にキュッとした「くびれ」がある。
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羽の大きさと形
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シロアリ:前後の羽(計4枚)の大きさと形がまったく同じ。また、少し触れただけで羽がパラパラと簡単に落ちる。
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黒アリ:前羽が大きく、後羽が小さい。羽はしっかりと体に付いていて落ちにくい。
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触角の形
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シロアリ:小さな丸い粒が連なったような「数珠(じゅず)状」で、まっすぐ伸びている。
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黒アリ:「く」の字にカクッと折れ曲がっている。
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床に落ちている羽が「同じ大きさの4枚セット」であれば、シロアリである可能性が非常に高いため注意が必要です。
シロアリの羽アリが発生しやすい時期と条件
シロアリの羽アリは一年中飛んでいるわけではありません。新しい巣を作るために、特定の時期に一斉に飛び立つ習性(群飛)があります。
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ヤマトシロアリ:4月中旬〜5月頃の、雨上がりの暖かく晴れた日の「午前中〜日中」に発生しやすい。
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イエシロアリ:6月〜7月頃の、蒸し暑い日の「夕方〜夜」にかけて発生し、光(電灯など)に集まる習性がある。
もしこの時期に、窓際や浴室、玄関などで大量の羽アリを見かけたら、すでに家の床下などでシロアリが繁殖している危険サインと言えます。
なぜ家に?シロアリの巣の発生原因と巣ができる場所(蟻道)
そもそも、なぜ大切な我が家にシロアリの巣ができてしまうのでしょうか?
巣の発生原因
シロアリは「湿気」と「水分を含んだ柔らかい木材」を好みます。そのため、以下のような環境が揃うと、シロアリにとって絶好の住処(エサ場)となってしまいます。
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床下の風通しが悪く、常にジメジメしている
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雨漏りや水漏れ(配管のトラブルなど)を放置している
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庭や家の周囲に、廃材、段ボール、古い切り株などを直置きしている
特に庭に放置された木材にシロアリが住み着き、そこから家の基礎を伝って建物内部へと侵入してくるケースは非常に多いです。
巣ができる場所と侵入経路(蟻道)
シロアリは風や光、極度の乾燥を嫌う生き物です。そのため、むき出しの状態で地上を歩くことはありません。 土の中や床下から建物の木部へ移動する際、彼らは土や自身のフン、分泌物を練り合わせて「蟻道(ぎどう)」と呼ばれるトンネル状の道を作ります。


家の基礎コンクリート(立ち上がり部分)や床下の束柱などに、茶色い土の筋(ひも状の泥の塊)が這うように付いていたら、それが蟻道です。蟻道の中はシロアリが安全に行き来できる高速道路のようになっており、これを見つけた場合は「すでにシロアリが侵入し、巣や活動拠点を作っている」という決定的な証拠になります。
ちなみに…シロアリの女王アリはこんな姿です
ここで少し余談ですが、ちなみに女王アリはこんな姿ですというお話をします。
普段、私たちが目にする羽アリや働きアリとは異なり、シロアリの女王アリは巣の最深部である「王台」という特別室にこもり、ひたすら卵を産み続けます。そのため、人間の目に触れることはまずありません。
交尾を終えて巣を拡大していく女王アリは、産卵に特化するため、お腹(腹部)が異様に肥大化します。一般的な黒アリの女王アリの姿とはまったく異なり、まるで白っぽく巨大なイモムシ(ソーセージのような形)のような姿へと変貌するのです。
ヤマトシロアリの女王で約1.5cm程度ですが、凶暴なイエシロアリの女王になると、体長が4cm以上にもなり、1日に数万個もの卵を産むと言われています。この女王アリを根絶しない限り、シロアリ被害は延々と続いてしまいます。
家に羽アリが出たときに今すぐやるべき応急処置
もし家の中でシロアリと思われる羽アリが大量発生してしまったら、パニックにならず、以下の応急処置を行ってください。
やるべきこと:掃除機で吸い取る
一番手軽で確実な方法は、掃除機で吸い取ってしまうことです。シロアリは非常に弱い生き物なので、掃除機に吸い込まれる際の圧力だけでほとんどが死滅します。吸い取った後のゴミパックは、念のため袋に入れて密封してから捨てましょう。 掃除機がない場所では、粘着テープ(コロコロなど)を使ってペタペタと貼り付けて捕獲するのも有効です。
やってはいけないこと:殺虫剤(スプレー)をかける
羽アリを見つけると、つい市販の殺虫スプレーを吹きかけたくなりますが、これは絶対にNGです。 市販の殺虫剤には虫が嫌がる忌避成分(ピレスロイド系など)が含まれているため、スプレーをかけると危険を感じたシロアリたちが家の奥深くや壁の中に散らばって逃げてしまいます。結果として被害範囲を広げてしまい、その後の駆除が難しくなる原因になります。
根本的に解決するにはプロの無料点検がおすすめ
目に見えている羽アリを掃除機などで片付けても、それは巣全体のほんの数パーセントに過ぎません。目に見えない床下や壁の中には数万から数十万匹もの働きアリが残っており、今この瞬間も家の木材を食べ続けています。
応急処置を終えたら、被害がこれ以上深刻になる前になるべく早くシロアリ駆除の専門業者に床下点検を依頼しましょう。
多くの優良業者は、無料で床下の調査や写真撮影、見積もりの作成を行ってくれます。発生した羽アリを数匹セロハンテープなどに貼り付けて残しておくと、業者が来たときに種類を特定しやすくなり、よりスムーズで適切な対策につながります。大切なお住まいを守るために、まずはプロの目でしっかりと状況を確認してもらうことをおすすめします。
失敗しないシロアリ専門業者の探し方・選び方
シロアリ専門業者も千差万別です。
鉄則は1社だけでは判断しないこと。
その提示価格が相場価格と比べて適正範囲なのか1社だけでは素人には判断ができません。
まずは無料の床下調査をしてもらうのですが、その際の所作、自宅への配慮の仕方、調査結果の報告の方法や詳細さを確認してみてください。
シロアリ駆除の大半は床下での作業で自分でその仕上がりをチェックすることはできません。
極端なことを言えば全く何もしていないものもやりましたと報告されてしまえばわからない可能性があります。
床下調査に来た方が、工事当日も作業者になるケースは非常に稀ではありますが、やはり一事が万事という言葉あるように、ある程度相関があります。
自分の目で信頼に足る業者だと判断する為にも、床下調査時になるべく観察することをオススメします。




